日柱(にっちゅう)とは

日柱(にっちゅう)の概要

命式内の生まれた日の柱。その人自身であり、命式の中心となります。主にプライベートや恋愛。

日柱(にっちゅう)の解説

四柱推命で最も重要な柱といわれる「日柱(にっちゅう)」について、その役割や解釈方法をご紹介したいと思います。実際、四柱推命では生まれた年・月・日・時の四つの柱(年柱月柱、日柱、時柱)それぞれが干支十干十二支)を持ち、個々人の運勢や性格、行動パターンを複合的に示すと考えられますが、その中でも日柱は特に「自分自身の本質」を表す基礎となる柱です。
流派や鑑定師によっては、「日干(にっかん)が本人の性格を示す」と断言することも多く、日柱に表れる干支こそが、本人の内面やプライベート面、そして恋愛観・結婚観などを読み解く鍵になるとされています。実際、四柱推命を学ぶ上でも「日柱の干支」をまずしっかり把握することで、自分自身がどのような資質や運勢を抱えているかを深く理解できるようになるでしょう。

また、日柱は命式の「中心」とも呼ばれることがあります。年柱が親や家系、月柱が社会運、時柱が晩年運や子ども運を示すとされるのに対し、日柱はその人の核となる考え方や行動原理を表すとされるのです。さらに、恋愛運や結婚運を占う際も、相手の日柱と自分の日柱との関係(相性)を読み解くことで、お互いの価値観や生活観のすり合わせを検討する場合が少なくありません。今回は、こうした日柱の概要や、具体的にどう活用していくかを、いくつかの視点から詳しく探ってみたいと思います。

日柱(にっちゅう)の種類や特徴

まずは、日柱そのものがどういった意味を持ち、どのような特徴が読み取れるのかを整理してみましょう。以下では、日柱を鑑定する上で注目される主な観点を表にまとめています。

観点 主な意味 具体例・特徴
自分自身の本質 性格、考え方、行動原理 日干を中心に、五行・陰陽のバランスから「自分がどう動くか」を読み解く
プライベート・恋愛面 恋愛観、私生活での行動傾向 家族やパートナーとの接し方、感情表現、自己開示の度合いなどを把握
結婚・配偶者運 相手との相性、家庭内での立ち位置 日支(地支)が「配偶者宮」と呼ばれることもあり、結婚観や夫婦関係を占う際に注目
人生全体のテーマ 自分が生まれ持ったテーマ・使命 ほかの柱(年柱月柱時柱)との兼ね合いで、「何を大事にする生き方をするか」を判断
健康・体質(流派による) 体調面の傾向やストレス耐性 一部の流派では日柱の五行過不足で、体質や気の巡りを読むことも

このように、日柱は「私的な姿」「自分の核」を象徴する柱であり、四柱推命を学ぶ際に「まずは日柱からしっかり押さえておくのが大事」と言われるほど、重要な意味を持ちます。その理由は日干が「本人」を表すことに加え、日支が「配偶者宮」と呼ばれ、結婚運やパートナーシップの要となるからでもあります。次に、これらをさらに応用的に活用する方法を見ていきましょう。

日柱の具体的な活用方法

それでは、日柱を実際にどう活かせば良いかを、日常生活、仕事運、恋愛運、結婚運、金運の5つの観点からご紹介します。どのような柱を持つかで、行動パターンや相性が変わってくるため、日柱を把握するだけでも多くのヒントが得られます。

  • 日常生活
    日常の中で自分自身が抱える習慣や感情の動きは、日柱に強く表れます。例えば日干が「火」の要素なら積極性や感情の起伏が大きく、毎日をエネルギッシュに過ごす反面、周囲への思いやりや気配りを意識しないと空回りしやすいかもしれません。逆に日干が「水」なら柔軟性が高いけれども、決断力に欠ける場合があるなど、一長一短を認識することが重要です。
  • 仕事運
    仕事運を読む上でも、日柱に表れる自分の本質が大きく関係します。たとえば、日干が「金」の性質なら、論理的思考と切れ味のある行動で改革を起こしやすく、組織での管理職やコンサルタントに向いている可能性があります。一方、「木」の性質なら新しい企画や発想を次々に生み出し成長させる力があり、ベンチャーや創造性を要する職場で力を発揮するかもしれません。
  • 恋愛運
    恋愛運は日柱の五行・通変星がどのような傾向を示すかによって、アプローチの仕方や理想の相手のタイプが異なります。火の要素が強いと情熱的で好き嫌いがハッキリしている恋愛をしがちですし、土の要素が強いと堅実で安定感を求める関係を築く傾向があるかもしれません。ここで、時柱や月柱とのバランスも加味しながら、自分がどんな恋愛観を持ちやすいかを見極めるとよいでしょう。
  • 結婚運
    日支は「配偶者宮」と呼ばれ、結婚におけるパートナーシップを示す場所とされています。日支にどのような干支が入っているか、そこから日干に対してどのような通変星が出るかをチェックすることで、結婚相手とどんな関係を築きやすいかを推測できます。たとえば財星があれば、お互い経済面で協力し合う関係を構築しやすいなどの解釈が可能です。
  • 金運
    日柱に財星や官星が多い場合、働き方によって金銭的に安定しやすい可能性が高まります。ただし過剰な財星は浪費やギャンブルに走りやすいとも読めるため、日柱のバランスをもとに適切なマネープランを考えるのが賢明です。逆に印星が強いと、知識を資産に変える形の金運が期待できることもあります。

このように、日柱を実生活に応用すると、自分が持つ根本的な特性や恋愛・仕事などでの行動パターンを客観的に理解できるようになります。次は、日柱の調べ方や具体的な解読手順を見ていきましょう。

日柱からわかること、日柱の調べ方、見方、解読方法

日柱を正確に把握するには、四柱推命の命式を作成する際の手順や注意点を理解しておく必要があります。以下のポイントを押さえておけば、比較的スムーズに自分の日柱を知り、その解読が可能です。

  1. 生年月日と出生時間を正確に入手する
    四柱推命は旧暦や二十四節気に基づいて日や月、年の切り替わりを決めるため、実際の誕生日と干支暦がずれるケースがあります。特に、新暦上の前後数日で節入り(立春や清明など)が起こるときは日にちや月が変わる可能性もありますので、干支暦や信頼できる鑑定ツールを利用しましょう。
  2. 命式年柱月柱・日柱・時柱)の四本の柱を算出する
    オンラインや市販のソフトなどで簡単に命式が作成できますが、日柱は「生まれた日」の干支(十干と十二支)であり、日干(にっかん)と日支(にっし)に分かれています。日干は特に「自分自身」を示す点に注目しましょう。
  3. 日干を日常会話で「自分」とイメージする
    四柱推命では、日柱の天干(=日干)が本人の性格や気質を表すとされます。たとえば日干が(きのえ)なら「大木のようにまっすぐで開拓的」、日干が(みずのと)なら「雨や川のように柔軟で繊細」といった具合に、自分を自然現象に当てはめてみると理解しやすいです。
  4. 日支を「配偶者宮」として意識する
    日支は自分の足元、プライベートな部分に深く関わる十二支です。ここには、配偶者宮として結婚運やパートナーシップの傾向が表れるともいわれます。どの十二支が入り、日干とどのような関係なのかを観察すると、恋愛・結婚面のヒントがつかめるでしょう。
  5. 通変星、十二運星など追加要素も合わせて読む
    日柱が確定したら、そこに出る通変星(比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)や、十二運星(長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養)も確認します。これにより、日常生活や恋愛観、行動パターンなどがより詳しく分かるようになります。

こうしたステップで日柱を読み解くと、「自分の日柱が何を示しているのか」「どんな恋愛観・結婚観を持ちやすいか」「仕事における強みは何か」などが体系的に理解できるようになるでしょう。

日柱の意味。各柱との関係性から日柱を知る

四柱推命では、日柱「自分自身の本質」を表し、年柱月柱・時柱はそれぞれ違う局面(初年期・中年期・晩年期など)や人間関係を示すとされています。ここで、各柱との関係性を踏まえたうえで、日柱が持つ意味を具体的に記載してみましょう。

  • 年柱(親や家系、幼少期の基盤)との関係
    年柱は祖先運や幼少期の環境を示すのに対し、日柱は成人後の自分自身の本質です。両者が同じ五行同士だと幼少期の環境がそのまま自分に受け継がれやすく、相剋関係だと反発して自立しやすいなど、家庭の影響と自分の性格の繋がりを読み取ります。
  • 月柱(社会運や中年期)との関係
    月柱は社会に出てからの働き方や30代~50代の活躍を示すのに対し、日柱は「自分の根本的な思考や行動スタンス」を表すため、仕事やキャリア面で実際に自分がどう動きやすいかに直結します。もし日柱と月柱が調和していれば、仕事でも自分の本質を発揮しやすいでしょう。逆に、相剋していると社会で要求される役割と自身の性格が噛み合わず、ストレスが生じる可能性があります。
  • 時柱(晩年運や子ども運)との関係
    時柱が示す晩年期や子どもとの関係に対し、日柱は「自分の本質」。この2つの柱が調和していれば、子どもや後輩に対して自分の本音で関わりやすく、円満な晩年を迎えられる場合が多いです。逆に衝突が多い場合、老後に価値観の相違が顕在化しやすいなどの読み方ができます。

このように、日柱は命式の中心として、他の柱との相互作用を考えることでさらに深い読み解きが可能です。人生全般の方向性を示すとともに、恋愛・仕事・家庭いずれにおいても「自分の核心的なテーマ」が日柱には強く表れています。

日柱の命式の見方、星、占えること

四柱推命では、日柱に含まれる星(通変星や十二運星、神殺星など)を詳しく読み解くことで、自分の性格や運勢の核を把握することができます。以下に、日柱の命式の見方と、そこから占える具体的な項目を解説します。

  1. 日干(天干)を見る
    日干こそが「本人そのもの」。例えば「」なら大木のような頑固さや成長力、「」なら硬質で決断力のある性格など、陰陽五行論に基づくイメージが大切です。
    占えること: どんな場面で力を発揮しやすいか、どのような思考パターンを持ちやすいか、自己主張の強弱などが読み取れます。
  2. 日支(地支)を見る
    日支は配偶者宮と呼ばれ、結婚やパートナーシップに深く関わります。子・丑・寅・卯……など、どの十二支が入るかで、「結婚後にどんな家庭を築きやすいか」「プライベートにおいてどのような情緒やスタイルを保つか」を判断できます。
    占えること: 結婚時期や夫婦関係の傾向、相手との相性、一緒に暮らしたときの居心地など。
  3. 通変星を日干との相対で判定
    日干以外の年柱・月柱・時柱の天干や地支に含まれる干が、日干から見てどの星になるか(比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)をチェックします。
    占えること: 自分の性格や恋愛傾向、仕事スタイルなどにどんな影響を与えるのか、おおまかな方向性を把握。
  4. 十二運星を日柱視点で読み解く
    十二運星(長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養)が日柱に及ぼす影響を考えます。
    占えること: 自分の本質的な行動パターン(外向性か内向性か、大胆か慎重かなど)や、恋愛での盛り上がり方、仕事での発展時期など。
  5. 神殺星や特殊星を確認
    流派によっては「桃花殺」「華蓋」「紅艶」「孤辰」など、恋愛や芸術性、孤独運を示す星をチェックします。日柱に入ると、特にプライベート面での影響が強く出る場合があります。
    占えること: 強い魅力や芸術的才能、孤高の精神性など、特殊な要素を持つかどうか。

こうしたプロセスを踏んで日柱の星を丹念に見極めれば、「自分が何を大事にしているのか」「プライベートでどんな行動をとりやすいか」「恋愛や結婚でどんなシナリオになりやすいか」などを細かく占うことが可能です。

日柱の十二支で占えること(開運行動、性格の特徴)

日柱の十二支、つまり日支が何であるかによって、プライベートや恋愛面の性格や行動パターンを詳細に読み解くことができます。以下に代表的な十二支別に、「開運行動」や「性格の特徴」をまとめました。

日支 性格の傾向 開運行動
子(ね) 好奇心旺盛でフットワークが軽い。情報収集に長ける一方、気分の上下が早い。 こまめに外出して新しい刺激を得る。SNSやコミュニティで情報交換する。
丑(うし) 忍耐強く、地道な努力を重ねるタイプ。頑固さが出すぎると停滞しやすい。 目標を紙に書いてコツコツ進める。定期的に休息を取って心をリフレッシュする。
寅(とら) 大胆でリーダーシップがあるが、自己主張が強く衝突しやすい面も。 エネルギーを発散するため運動や趣味を積極的に取り入れる。周囲の意見を尊重する姿勢を意識。
卯(う) 柔軟で社交的、周囲への気配りが得意。ただし繊細すぎると疲れやすい。 アロマや音楽などリラックスできる空間を作る。気を使いすぎないよう境界を保つ。
辰(たつ) 理想が高く、自分の信念を曲げないタイプ。エネルギーが強く周囲を巻き込む力あり。 ビジョンボードを作り、目標を明確化。時には柔軟にプランを修正できる余地を残す。
巳(み) 頭の回転が早く、戦略的な思考を好む。情熱を内に秘めた職人気質な一面も。 知識収集や勉強会に積極参加。アイデアを書き出し、計画を練ることで成果につなげる。
午(うま) 明るく行動的で社交性が高い。楽しいことを求めて突き進む反面、飽きっぽさも。 積極的に旅行やイベントを企画し、刺激を取り入れる。短期的な目標を設定してモチベーション維持。
未(ひつじ) 優しく穏やかな性格で協調性がある。優柔不断になりがちな面もある。 安心できる居場所や仲間を作る。アートや自然と触れ合う時間を大切にし、ストレスを軽減。
申(さる) 器用で臨機応変に動ける。好奇心が旺盛だが、集中力が散漫になりがち。 複数のタスクを並行せず、一度に一つのことに集中。予定表やToDoリストで自己管理を徹底。
酉(とり) 几帳面で美意識が高い。人や物事を鋭く観察し、批評精神が強い。 自分のこだわりを認めつつ、他者への配慮も忘れずに。部屋やデスクを常に整頓して運気アップ。
戌(いぬ) 誠実かつ責任感が強い。自分ルールを貫きたい頑固さが時折出やすい。 一つのことをやり抜く力を活かすが、時には柔軟な意見を取り入れる。チームワークの場を大切に。
亥(い) 直感的で行動力があり、思い立ったら突き進むタイプ。熱しやすく冷めやすい面も。 大きなプロジェクトに挑戦し、飽きる前に結果を出すスタイルが合う。定期的に自己分析で方向修正。

このように、日支(十二支)によって、プライベートや恋愛観、開運行動が変わってきます。自分の日支が何に当たるのかを把握すれば、より的確にセルフマネジメントができ、日常生活や職場でのコミュニケーションをスムーズにするきっかけになるかもしれません。

日柱の十干と十二支で占えることを解説(結婚運、配偶者)

さらに、日柱は「十干」と「十二支」の組み合わせで干支が形成されており、この両面を総合的に見ると結婚運や配偶者との関係性について詳しく占うことが可能となります。以下では、十干と十二支の両面を掛け合わせたときに、結婚運やパートナーシップにどのような影響があるのかを記載します。

  • 十干×五行)で見る「結婚への姿勢」
    例えば日干が「火の)」の場合は、恋愛にも積極的で情熱的になりやすく、結婚でもパートナーとの情熱的な交流を望む傾向が強いです。一方、「土の)」の場合は家庭的で安定志向が強く、じっくり相手を選びながら深い絆を結ぼうとする性格が表れやすいです。
    結婚への影響: 結婚を急ぐかどうか、情熱的な新婚生活を求めるか、安定重視かなどが十干から垣間見えます。
  • 十二支(12種類)で見る「パートナーとの相性」
    日支が「午(うま)」なら自由奔放な生活を好み、相手にも刺激や楽しさを求めがち。一方、「丑(うし)」なら地道に協力し合う関係を理想とするなど、それぞれの十二支が持つ性格によって結婚観も違います。
    結婚への影響: 配偶者が似たタイプだと衝突が少ないのか、違うタイプが互いを補完してバランスが良いのか、といった判断を行えます。
  • 日柱全体で見る「結婚運・配偶者運」
    日干と日支が形成する干支(例:甲午、乙巳、丙寅など)を総合的に読むことで、結婚時期や夫婦関係の傾向を占います。例えば「甲午」なら大木()と午(火の)の組み合わせでエネルギッシュな結婚生活を送る可能性が高い一方、自分が強すぎるとパートナーを振り回すリスクもあります。
    結婚への影響: 結婚生活の温度感、衝突しやすいポイント、どのように互いを尊重すればよいかを詳細に読み取れます。

このように、十干と十二支の両方を踏まえた日柱の分析は、結婚運や配偶者運を理解するうえで非常に重要です。さらに、日柱と他の柱(特に時柱)との兼ね合いも合わせれば、晩年期に夫婦がどうなるかなど、より深い視点から占うことが可能になります。

日柱の十二運星で占えること(恋愛、日常生活)

ここでは、十二運星を日柱に当てはめることで、恋愛傾向や日常的な行動パターンをどのように読み解けるかを省略せず記載します。十二運星は「長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養」の12段階があり、日柱を基準にすることで自分の基本的な恋愛スタイルを理解できます。

  • 長生(ちょうせい)
    活力に満ち、恋愛でも積極的に動く傾向があります。初々しさを保ち続けるため、出会いの場では素直に感情を表現するでしょう。一方で勢いが強く、相手を置いてきぼりにしがちな面も。
  • 沐浴(もくよく)
    感受性が高く、情緒の波が大きい恋愛をしやすいです。理想と現実のギャップに苦しむ場合もありますが、相手に対してはロマンチックな行動を取りやすいです。
  • 冠帯(かんたい)
    社会的評価を得やすく、周囲からの注目も受けやすい時期。恋愛でも相手のステータスや評価を気にしがちですが、自分自身も認めてもらいたい気持ちが強くなる傾向があります。
  • 建禄(けんろく)
    安定感があり、自立志向が強いです。恋愛でも相手に依存せず対等な関係を築きたいと思う反面、妥協せずに理想を求めすぎると衝突を招くことがあります。
  • 帝旺(ていおう)
    勢いとパワーが最高潮。恋愛においても情熱的で自己主張が強く、相手を巻き込んでいくタイプです。強引さゆえにトラブルになる可能性があるので、適度な相手への配慮が必要です。
  • 衰(すい)
    ややエネルギーが落ち着き、冷静さや客観性が出てきます。恋愛でも慎重になりがちで、一歩踏み出す勇気がなかなか湧かない場合もあるでしょう。
  • 病(びょう)
    ストレスや不安を感じやすい時期。恋愛でも相手の気持ちを深読みしすぎたり、うまく表現できなかったりする可能性がありますが、自己理解を深める学びの時期とも言えます。
  • 死(し)
    大きな転換期が近い暗示で、恋愛でも別れや再出発を経験しやすい可能性があります。落ち込む一方で、新しい自分を探すきっかけになるケースも少なくありません。
  • 墓(ぼ)
    過去の経験や気持ちを整理する時期です。恋愛面でも一度距離を置き、自分と向き合いながら再スタートを切るための準備期間と捉えることができます。
  • 絶(ぜつ)
    エネルギーが極めて弱くなる段階で、恋愛に対しても消極的になりがち。無理をせず、自分のペースでリカバリーすることが大切です。
  • 胎(たい)
    新しい可能性が芽生える時期で、恋愛においてもじっくり相手を見極めながら育むスタイルを取りやすいです。焦らず関係を築けるため、長期的な恋愛に発展しやすい傾向があります。
  • 養(よう)
    安定とサポートを求め、恋愛でも互いを育て合う関係を築きたいと考える時期です。相手を理解し、協力し合う姿勢が良好な結果をもたらすでしょう。

このように、十二運星を日柱に当てはめると、自分の恋愛傾向や行動パターンをより具体的に把握できます。特に、相手の星との組み合わせを見れば、恋愛の進展具合やぶつかり合いのポイントなどが鮮明に浮かび上がるでしょう。

日柱の通変星(自分の第一印象)・蔵干通変星(親から引き継いだもの)で占えることを解説

最後に、日柱に表れる通変星(または蔵干通変星)から読み解ける内容について、具体的にご紹介します。通変星は日干(自分)との相対的な関係で10種類(比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)に分かれますが、日柱の場合、そこに現れる星は自分の第一印象や内面的な価値観を象徴すると考えられます。

  • 第一印象を示す星(天干側)
    日柱の天干(日干)は「自分そのもの」の性質を表し、それが通変星で言うと何に当たるかで「周囲にどう見られやすいか」がわかります。たとえば、日干が印綬にあたる特性を持っていれば、学問肌でおっとりした印象を持たれやすいでしょう。逆に偏財なら社交的でお金の扱いがうまい印象になるかもしれません。
  • 家系から引き継いでいるもの(地支側の蔵干)
    日支(地支)には蔵干という概念があり、それが日干から見てどの通変星になるかで、「両親や家系がどういった影響を自分に及ぼしているか」を読み解きます。例えば蔵干通変星が偏官なら、家庭の中で厳格な教育方針があった可能性があるなど、具合的な家庭環境を想像しやすいでしょう。
  • 占える具体的内容
    • 自分が周囲に与える印象: 通変星の性質により「明るい」「クール」「やさしい」など第一印象が異なる
    • 幼少期や家系との関係: 印綬なら学問肌の家庭、偏財なら経済的安定や社交性が強い家系など
    • 大人になってからの行動方針: 偏官が絡むなら、リーダーシップやマネジメントに関心が向きやすいなど

このように、「日柱の通変星」や「蔵干通変星」を詳細に見ることで、自分がどういう印象を持たれやすいのか、家系や育った環境からどのような長所や短所を引き継いでいるのかを深く分析できます。日柱はまさに「自分」の根幹ですので、そこに宿る星の意味合いをしっかり理解しておくと、人生全般の方向性や対人関係、自己実現のヒントが得られるはずです。

関連項目

四柱推命における日柱をさらに深く学びたい場合、下記の関連用語や概念も押さえておくと理解が広がります。リンク先(例示)をあわせてご参照いただくと、日柱の読み解きや応用がよりスムーズになるでしょう。

  • 年柱生まれた年の柱。家系や幼少期の環境を示唆。
  • 月柱生まれた月の柱。主に社会運や中年期の働き方を表す。
  • 時柱生まれた時間の柱。晩年運や子供運などに関わる。
  • 通変星比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬
  • 十二運星長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養

まとめ

今回の記事では、四柱推命の要とも言える「日柱」について、概要や特徴、そして具体的な応用や解読方法などを多角的に解説してきました。日柱は年柱・月柱・時柱と異なり「自分の本質」をまさに示す柱であるため、ここを深く理解するだけで下記のようなメリットが得られます。

  • 自分が持つ本来の性格や行動パターンを客観的に把握でき、自己理解が深まる
  • 恋愛や結婚における相性を見極めたり、パートナーとの良好な関係を築くためのヒントを得られる
  • 仕事運・金運に関して、自分がどんな働き方や環境で力を発揮しやすいかを把握しやすくなる
  • 家系(両親や祖先)との関わりや晩年期の運勢とのバランスを、年柱・時柱などと合わせて総合的に検討できる

特に、四柱推命で「日干(日柱の天干)があなたそのもの」としばしば表現されるように、自分自身の核となる性質を見極めるためには、日柱がどのような干支(十干と十二支)を持ち、そこにどういった通変星や十二運星が関わってくるのかを詳細に読み解くことが欠かせません。さらに、恋愛や結婚面でも「日支」が配偶者宮と呼ばれるように、相手との相性や夫婦生活のスタイルを分析する上で大いに参考になるでしょう。

もちろん、日柱だけで全てが決まるわけではなく、年柱・月柱・時柱との兼ね合いや大運・流年運などの巡りを合わせて総合的に判断する必要があります。しかし、まずは日柱の五行や陰陽、通変星をしっかり理解することで、自分自身の本質を知るきっかけとなり、恋愛や仕事、人生全般における選択や行動に確かな自信を持てるようになるかもしれません。皆様もぜひ、ご自身や周囲の人の日柱を確認し、その星が示すヒントを日常生活に取り入れてみてください。きっと新たな気づきや視野の広がりが得られるはずです。

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